20人に、大人2人
企画したのも、地域の人を10人集めたのも、自分だ。
玉野商工高校で、「地域交流会」をやった。5クラスに分けて、1クラスに大人2人。トークテーマカードを引いて、大人が話す。生徒は、それを聞く。
商工では、初めての試みだった。
1人ずつ電話して、説明して、日程を合わせて。それを10回やって、10人。平日の昼間に、知らない高校生100人の前に立つことを承諾してくれた10人。
自分が担当した教室にも、うんうん頷いている生徒がいた。
何に頷いていたのかは、わからない。
ただ、「大人も結構転んできたんだな」というのが、空気として教室に流れていた。
これは、企画者として普通に嬉しい瞬間だった。
帰りの車の中で、1人ニヤニヤしながら考えていた。
場は作れた。次は、対話を作る番だ。
大人が話す。生徒が聞く。「それってどういうことですか?」——その一言を、今日は聞かなかった。
20人に、大人2人。
クラス分け。
トークテーマ1つあたりの時間。
ぜんぶ自分で決めたくせに、「なんでその数にしたの?」と聞かれたら答えに詰まる。企画者の自分、ちょっと笑える発見だった。
地域の人に、何を期待していたのか。
これも、まだ言葉になっていない。でも、言葉になっていないということ自体が、次の設計図を描くための、いい余白だと思う。
頷いていた生徒の顔は、本物だった。
それと、「対話の手前で終わっていた」という発見。
両方、いい収穫として持って帰っている。
次は、もっと小さい単位で。もっと、聞き返せる時間を。
Ver.2、もう構想し始めている。
西
著者
西田井祐也|社会教育士
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