特定非営利活動法人 玉野SDGsみらいづくりセンター
日記

【コーディネーター日記】商工高校・玉野高校。全部、つながっている気がしている。

2026年6月14日西田井祐也|社会教育士6分で読めます

動き始めた。いろいろと、一気に。


6月になった。

なんか、空気が変わった気がする。

授業の日程が埋まって、ゲストの顔が揃ってきて、「あ、これ本当に動くんだ」という実感がじわじわ来ている。コーディネーターという仕事をしていると、この「助走期間」が案外好きだ。まだ何も起きていないのに、なぜかワクワクしている。たぶんこれが一番楽しい時間なんだと思う。

今日はそのいくつかを、少し先取りして書いておこうと思う。


商工高校、初めての地域交流会。

6月19日。玉野商工高校として、初めての「地域交流会」を開く。

初めて、だ。

別に大騒ぎすることじゃないかもしれないけど、個人的にはめちゃくちゃ楽しみにしている。まずは人数を絞って、小さく、丁寧にやる。「持続可能」という言葉を教育の現場でよく聞くようになったけれど、続けるための設計って、最初の一回目が一番大事だと思っている。

で、この交流会の面白さって、実は子どもたちだけが刺激を受けるんじゃないところにある。

大人側も、高校生と話すことで何かが動く。まだ社会のルールに染まりきっていない言葉、純粋すぎる問い、妙なところで鋭い視点——そういうものが、大人の固まりかけた思考をほぐすことがある。

交流とは、どちらが教えてどちらが学ぶかを、決めないことかもしれない。

各学校の文化に合った形にカスタマイズして、毎年少しずつブラッシュアップしていく。商工高校には商工高校のカラーがある。その色を生かしながら、地域の中に根を張るような場を育てていきたい。


7月には「お仕事フェス」がある。

7月14日、「お仕事フェス」。

商工高校では以前から職業系のイベントはあったそうだけど、今回のテーマは「幅広い多様な価値観と職種」。いろんな仕事をしている人たちが一箇所に集まって、高校生と話す。それだけなんだけど、それがすごく大事だと思っている。

人は、知っている職業の中からしか選べない。

行動経済学的に言えば「認知的利用可能性」の話で、思い浮かびやすいものが正解に見えてしまう。だから「選択肢を広げる」ということは、情報を増やすんじゃなくて、その人の人生の可能性を広げることに直結している。

玉野という街にいながら、いろんな職業の選択肢に触れられる。しかも、企業側にとっても一方的な説明会じゃなく、高校生たちとの会話の中で何か持って帰れる場にしたい。そういう双方向の設計が、長続きする仕組みを作る。

第一歩が、楽しみでしかない。


玉野高校は、なかなかの布陣になってきた。

玉野高校の方も、じわじわと熱くなってきた。

まずインタビュー・コミュニケーション講座。外部から講師をお招きして授業をする。誰が来るかはもう少し後で発表できると思うけれど、「伝える・聞く・引き出す」というコミュニケーションの核心に触れる内容になる予定だ。これは個人的に相当楽しみにしている。

そしてCanvaコミュニケーション講座。

今回は4人のデザイナーに来ていただく。僕は全体統括なので、デザイナーとしては参加しない。これが実はちょっと面白い変化だ。

この授業の肝は、Canvaの使い方じゃない。4人のデザイナーがそれぞれの言葉で「なぜ作るのか」「何を届けたいのか」を話してくれる。その言葉が高校生に刺さったとき、デザインツールの話が「人生のデザイン」の話になっていく。その瞬間が、たぶんこの授業の一番の見どころだと思っている。

4人、それぞれ全然違う言葉を持っているから、どんな化学反応が起きるか。本当に楽しみだ。


そして11月、ちょっとだけ言っておく。

まだ全部は言えないんだけど、11月頃に玉野高校でプレゼンテーション講座をやる。

2人の、某インフルエンサーをお招きしている。

僕がファシリテーターを担当して、ゲストの言葉を引き出しながら、生徒や先生の声も拾っていく形にしたいと思っている。企業研修のような「うまく話す技術」の授業とは、たぶんまったく違うものになる。

インフルエンサーって、ある意味「伝えることのプロ」だ。フォロワーがいくら多くても、届かなければ意味がない。何を言葉にして、何を見せて、何を届けようとしているのか——そういうことを、高校生たちと一緒にディスカッションできたら、絶対に面白い場になる。

「伝わる」というのは、技術じゃなくて、想いの解像度かもしれない。

発表できるタイミングで、ちゃんと紹介したいと思っている。


全部、つながっている気がしている。

こうして並べてみると、なかなかの量だ。でも不思議と、バラバラな感じがしない。

地域交流会もお仕事フェスも、Canva講座もプレゼン講座も、根っこにあるのはたぶん同じことだ。「知らなかった何かに出会う」「自分の言葉で話してみる」「誰かの存在が、自分の中に問いを立てる」——そういう体験を設計することが、コーディネーターの仕事の本質なんじゃないかと、最近ますます思うようになった。

まだ何も始まっていない。でも、なんかいい予感がしている。

この感覚、大事にしておきたい。

西

西田井祐也|社会教育士