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学びを、考える2026.09.12

【第4回】【音声活用】地域の「聞き書き」や「会議の録音」をラジオ風にまとめる

西田井祐也副理事長/地域学校連携コーディネーター・社会教育士読了 5


はじめに:文字を読むのが辛い世代へ「耳で伝える」という選択肢

「昔の地域の歴史や暮らしを語り継ぎたいけれど、活字にして本を作っても誰も読まない…」

「毎月の役員会の議事録、長くて目を通すのが大変…」

「視力が落ちてきて、小さな文字を読むのが辛くなったという高齢者の方が増えている」

地域活動を支える住民の高齢化が進む中で、「活字(文章)だけで情報を伝えることの限界」を感じている方は多いのではないでしょうか。

特に農作業や家事、車の運転など、手や目を動かしている時間が多い地方の暮らしでは、「じっくり座って書類を読む時間」を作るのは簡単なことではありません。

そこで今回ご紹介するのが、NotebookLMの最も衝撃的な機能の一つである「音声概要(ポッドキャスト生成)」です。

読み込ませたテキストや音声データを元に、男女2人のAIホストがまるで本物のラジオ番組のように楽しく対話しながら内容を解説してくれる音声データを自動生成できます。

1. 驚きのクオリティ!NotebookLMの「音声概要」機能とは?

「AIの音声」と聞くと、ロボットのような棒読みの声を想像されるかもしれません。しかし、NotebookLMの音声合成技術は、その想像を完全に裏切ります。

特徴①:まるで本物のラジオ!自然な相づちと対話

生成される音声は、男性AIと女性AIの2人が掛け合いをしながら進行します。

  • 「へえ、〇〇地区にはそんな昔話があったんですね!」
  • 「そうなんです。実は1960年代までは、あの川で夏祭りを行っていたそうですよ。」
  • 「なるほど!それは驚きですね。では具体的にどうやって開催していたんでしょうか?」

このように、「へえ!」「なるほど」「実はですね…」といった人間らしい自然な相づちや感情のこもったイントネーションで会話が展開されます。淡々と資料を読み上げるのではなく、掛け合いで楽しく解説してくれるため、聞いていて飽きることがありません。

特徴②:複雑な専門用語や長文を勝手に「わかりやすく噛み砕いてくれる」

AIホストは、単に文章を音読するわけではありません。資料全体を理解した上で、リスナー(聞き手)が分かりやすいように重要なポイントを要約し、かみ砕いて話してくれます。

難解な行政の報告書や、何時間もある会議の文字起こしデータであっても、10分〜20分程度の「聞きやすいラジオ番組」にまとめてくれます。

2. 地域活動での具体的な活用アイデア3選

この「音声概要」機能は、地域の様々な場面で絶大な効果を発揮します。

アイデアA:地域の長老の「聞き書き(昔話)」をラジオ化して保存

地域の高齢者の方にインタビューした録音データや文字起こしテキストをNotebookLMに入力します。

すると、AIが「〇〇地区の昭和の暮らしと歴史」というラジオ番組を作成してくれます。これをスマートフォンで再生したり、地域のデイサービスやコミュニティカフェで流すことで、楽しく地域の歴史を共有・継承できます。

アイデアB:長時間の役員会・総会の「耳で聞く議事録」

2時間に及ぶ自治会総会の録音ファイルをアップロード。AIが「今回の総会で決まった3つの重要事項」についてラジオ風に語り合う音声を作ってくれます。

「忙しくて会議に出られなかった役員」や「長文の議事録を読むのが大変な住民」に音声ファイルをLINE等で送れば、移動中や家事の合間に耳から完璧にキャッチアップしてもらえます。

アイデアC:地域の広報誌・防災便りの「音声版」作成

毎月発行する広報誌のテキストを読み込ませて音声化。視力が低下して文字が読みづらくなった高齢者の方や、全盲の住民の方へ「聞く広報誌」としてお届けすることができます。

3. 【実践】1分でできる!音声概要の作り方手順

音声の作成は、ボタンを1回押すだけです。

ステップ1:資料を準備・アップロードする

  1. 音声化したい資料(過去の歴史テキスト、会議の文字起こし、PDFなど)をNotebookLMに読み込ませます。
  2. ※YouTube動画のリンクや、録音した音声ファイル(mp3など)を直接読み込ませることも可能です!

ステップ2:「生成」ボタンを押す

  1. 画面右側の「スタジオ」パネルを開きます。
  2. 一番上に表示されている「音声概要(Deep Dive)」の「生成」ボタンをクリックします。

ステップ3:完成した音声を聴く・ダウンロードする

  • 数分待つと、10分〜20分程度の音声ファイルが完成します。
  • 再生ボタンを押せば、その場でラジオ番組がスタートします。
  • ダウンロードボタンを押せば、音声ファイル(m4a形式など)としてパソコンやスマホに保存できます。スマートフォンのLINEで役員仲間に送ったり、車の中で聴くことも自由自在です。

4. 【音声試聴】実際に作られたAIラジオを聴いてみよう!

(ここに30秒〜1分程度の音声付き動画、またはオーディオプレイヤーを埋め込み)

【サンプル音声のイメージ】 男性AI: 「今回のディープダイブへようこそ!今日は〇〇地区の伝統行事『秋祭り』の過去30年の歴史についてまとめていきますよ。」 女性AI: 「へえ、秋祭りって今は10月ですけど、昔は9月に開催されていたんですね!どうして時期が変わったんでしょうか?」 男性AI: 「資料によるとですね、農作業の収穫時期と台風の影響を考慮して、昭和55年に変更されたそうなんです…」 Caption: 「資料を読み込ませるだけで、男女2人のAIが本物のラジオ番組のように語り合います!」

まとめと次回予告

情報伝達手段=文字(ペーパー)だけだった時代は終わりました。特に高齢化が進む地域においては、「耳で聴ける音声コンテンツ」の存在が、情報の孤立を防ぐ大きな救世主となります。

「昔の思い出話」や「大切な地域の会議」をNotebookLMに読み込ませて、ぜひ世界に一つだけの「地域ラジオ」を作ってみてください。

次回(第5回)は、行事の案内や発表会で大活躍!「読み込ませた資料から、プレゼン用のスライド資料や報告書を一瞬で自動作成するテクニック」を解説します。お楽しみに!

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西田井祐也

副理事長/地域学校連携コーディネーター・社会教育士

市民・団体・企業・行政をつなぎ、相談・伴走・情報発信で地域の活動を支えています。

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