7月は、学校の外にもたくさん足を運んだ月だった。
東児中学校では、総合的な学習の時間の伴走支援と、今後の方向性についての打ち合わせを行った。荘内中学校では、校長からコーディネーターとして正式にご挨拶の機会をいただいた。以前何度かお会いしたことはあったけれど、この役職としては初めての訪問だった。
校内では5つのプロジェクトが同時並行で動いているという。「その中で何か助けてほしいところがあればお願いします」。そう声をかけていただいた。まだ具体的に何かが決まったわけじゃない。
正直、こういう訪問は「成果」として見えにくい。企業への挨拶回りも同じで、その場で何かが決まることはほとんどない。でも、この「まだ何も生まれていない時間」こそが、後の連携の土台になる。
心理学でいう単純接触効果ではないけれど、何度か顔を合わせて、名前と顔を覚えてもらう。それだけで、次に何か相談したいことが出てきたとき、真っ先に声がかかる関係になる。地域を巡るというのは、種をまくことに近い。すぐに芽が出なくても、それでいい。
コーディネーターという仕事は、派手な成果より、こうした地道な「関係の在庫」を増やす仕事なんだと思う。学校ごとに事情も文化も違う。だからこそ、一校ずつ、一人ずつ、丁寧に足を運ぶしかない。
東児中も荘内中も、まだ始まったばかりの関係だ。この先どんな形になっていくのか、正直まだわからない。でも、まいた種は、たぶん無駄にはならない。
玉野高校・玉野商工高校 コーディネーター 西田井祐也
西
著者
西田井祐也|社会教育士
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